ショウカソンジュク通信~キャリアコンサルタントと大学院生が語る就活論~

幕末の志士を多く生み出した「松下村塾」。時代の大きな転換期である現代においても志を持った「志士」を増やしたい。そんな想いから。【更新予定】塾長)不定期 塾生代表)火+です。

【ショウカソンジュク通信】第四回:ベンチャー企業を選ぶ人が持つ心構えとは?

こんにちは。
ショウカソンジュク塾長の古川です。

 

最近は、担当の学生さんと仲良くさせていただいており、
連日、誰かしらとご飯に言っている今日この頃です。
(強引に誘ってしまいいつもごめんなさい、、。)
まだご飯に行っていない方は是非行きましょう!
お誘い待ってます、、。笑


さて、第四回ですが、
テーマは『ベンチャー企業を選ぶ人が持つ心構えとは?』にしたいと思います。

 

ベンチャー企業を選ぶ人が持つ心構えとは?>

最近、学生さんとお話しをしていると、
「変化の激しい時代の中で、個人の力をつけることが真の安定だと思います」
「今の時代、合理的に考えてもベンチャーに行った方がキャリアアップに繋がりますよね」
「大手→ベンチャーではなく、ベンチャー→大手の流れが来てますね」
とおっしゃる学生さんが増えているように感じます。
(私自身が一年目だった頃と比べると特にです)

 

個人的な印象ですが、
比較的優秀と言われる学生さんほど、
情報感度が高い学生さんほど、
このような考えを持ち始めています。

 

私としても
「逞しい学生さんが増えたな」と感じ、
嬉しい限りです。

 

一方で、心構えとして
「今の時代ベンチャーの方が美味しいキャリアだから」
ベンチャーの方が得だから」という考えのみで、
(その考えを持つこと自体は大事ですが、、)
キャリア選択をして欲しくないなとも思っています。

 

もし、ベンチャー企業を選ぶのであれば、
「合理」や「損得」を超えた「生き方」や「世界観」の部分で共感した上で、
そのようなキャリアを歩んで欲しいです。

 

下記には以前、フロムスクラッチという新進気鋭のベンチャー企業の経営者である、
安部社長がFacebookに投稿した内容を抜粋させていただいたものです。

まさしく、合理や損得を超えた「生き方」「世界観」の部分のお話をされているので、
是非一読ください。

【伊達と酔狂の世界観】

スタートアップなんて、所詮は「伊達と酔狂」の世界だと思うわけですよ。

「自分たちが世界を変えるんだ」
「産業構造に風穴を空けてやる」
「社会的意義の高い事業をやる」
「誰もが創ったことのないような商品を創ってやる」

こんなの、

「何の為にそれやんの?」
「なんであんたがやらないといけないの?」

って聞かれたら論理的な回答なんて出来ないわけですよ。

更に、
「そこまでやって実現出来なかったらどうすんの?」
とか聞かれても、正直回答に詰まるわけで。

振り絞って考えても、出てくる回答は

「いや、それ実現出来たらカッコよくない?」
「それ自分たちの手で出来たら凄くない?」
「自分がそれをやらないといけない使命があるんだ!」

程度のかなり非論理的な回答なわけで。
感覚的には、中学高校大学時代の部活とか、体育祭とか、文化祭に非常に近い感覚なわけで。
部活とかでも、「俺たちの代は最強の代にしようぜ!」って言ってる奴、いるわけですよ。
体育祭とか文化祭でも「俺たちの代で過去最高の文化祭創り上げようぜ!」って言ってる奴もいませんでしたか?

それ、今考えたら正直、全くもってなんの意味もないことなんですよね。
だって、そういう部活とか文化祭とか体育祭創ったところでお金がもらえるとか、
目に見える明確なベネフィットがあるわけではないんですよ。
しかも部活で言えば、そんだけ想い込めてやったとしても、
甲子園優勝校は毎年1校しかないわけで、確率論で考えたら完全なる無理ゲーなわけであって。

でも、その想いだけで、みんなが遊んでる時に死ぬ気で、雨の日も風の日も、
暑さにも寒さにも負けずに部活に打ち込んできた人ってやっぱりなんかカッコよく、彼らの姿に涙を流す人が毎年大勢いるわけで。

みんなで最高のもの創り上げようって、時には喧嘩したり、議論したりしながら、
創り上げた文化祭とか体育祭って、あんだけテスト前に勉強した単語集とか、
公式は全く覚えてないのに、それは鮮明に映像で覚えてるわけですよね。

そう考えると、スタートアップも全く同じだなと。

「なんでそこまでやるの?」
とか
「やって意味あるの?」
とか
「出来なかったらどうするの?」
とかじゃないんですよね。。。

青臭い表現をするとすれば、
「こんな変化の激しい時代に生まれたのであれば、勝負した方がカッコよくいない?」
とか
「自分たちの力で世界が変わったら凄くない?」
とかそんな感じなわけで。
割に合うとか合わないとか、損するとか得するとかそんなんじゃなくて。
でも馬鹿みたいに、意地張りながら、周囲に夢想家だとか、
狂ってるとか言われながらもひたすらその想いだけを信じて突き進んだ人間たちが、
世界を変えてきたってのは揺るぎない、誰も否定のしようのない事実なわけで。

まさに伊達と酔狂の世界。

この青臭い想いとそれに酔い狂える人間たちの集団であり続けたいなと思うわけで。
今回も、結果としてその馬鹿で頑固で夢想家たちの想いに共感をしてくださった方々がいたからこそ、資金調達が実現出来たと思っています。
と同時に、これだけ多くの方々にご期待を頂いた以上は、
この伊達と酔狂の世界から酔いを覚ますことなく、人生かけてカッコつけて、酔い狂い続けるわけで。

自分たちなんてまだ何も成し遂げてないし、
明日なくなっても世界は普通に回っていく程度のちっぽけな存在だと思いますが、
伊達と酔狂の世界の中でひたすら走り続けたいなと思っています。

 

いかがでしたでしょうか?
前提全てのベンチャーが同じような考えではないと思います。
ベンチャーと大手という切り分けがそもそも正しかという話もあるかと思います。

ただ、上記の話に共感できるかどうかは、
一つの判断材料として参考にしてくれると幸いです。

では、また来週のお会いしましょう。

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塾長:古川
人材系ベンチャー企業に新卒で入社。
入社して一貫して就職活動中の学生を対象にキャリアアドバイザーを行い、
現在は拠点の立ち上げに従事。
“自分の道を自分で決める必要性”、“志を抱く重要性”を学生に啓蒙している。
学生時代はプロサッカー選手を目指しており、大のサッカー好き。
全国高校サッカー選手権大会国民体育大会に出場。
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