ショウカソンジュク通信~キャリアコンサルタントと大学院生が語る就活論~

幕末の志士を多く生み出した「松下村塾」。時代の大きな転換期である現代においても志を持った「志士」を増やしたい。そんな想いから。【更新予定】塾長)不定期 塾生代表)火+です。

【ショウカソンジュク通信】第五回:コミットが達成確率を上げる?

こんにちは。
ショウカソンジュク塾長の古川です。
 
第5回のテーマは『コミットが達成確率を上げる?』です。
 
 
<コミットが達成確率を上げる?>
 
「目標は宣言したほうが達成確率が高まる」
 
という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
複数ある意味の中の一つとして、「宣言」することをコミットメントと言います。
コミットメントは心理学では大きな効果があると言われています。
何故か、、?
それは人間の心理には「一貫性の法則」というものがあるからです。
人間には自分で決めたことを最後までやり抜こうという心理があると言います。
例えば、見ると決めた映画が途中でつまらなかったけど、
最後まで見てしまった経験はありませんか?
人は理由をつけて一貫性を保とうとします。
これは言ってしまったことに対しても同じです。
「やる」と言ってしまったからこそ後に引けなくなり、結局やりきった、
という経験をお持ちの方もいるかと思います。
話は変わりますが、私は「人生に対してWill(やりたいこと)を持とう」
というメッセージを、 事あるごとに伝えさせていただいております。
 
その方が人生は豊かになり、
やりがいや生きがい溢れる社会になると考えているからです。
一方で、実は人はWillがなくても生きていけます。
別に「プロサッカー選手になりたい」「経営者になりたい」
というWillを持っていなくても、 住む家があったり(安全の欲求)、
食べていければ(生存の欲求) 最低限生きていけますし、
捉え方によってはそれだけでも幸せだと思うんですよね。
 
むしろWillを実現させるためには、多大な労力がかかるので、
頭では「Willを実現したい」と思っていても、
ほとんどの人がWillに全うできずに人生を終えてしまうのだと思います。
要は人は元来、Willを全うできない 生き物なんですよね、、、。
 
ただ一つやり方があるとすれば、
「Will(やりたい)をMust(やらねばならない)化する」 という方法。
やりたいことであり、やらねばならないこと、という状態ですね。
「芸能人と付き合いたい」だけなく、
「芸能人と付き合わなければいけない」と心から思えたら、
行動が変わると思いませんか?笑
 
その状態を創るための手段が「コミットメント」です。
「皆に宣言してしまった」「大事な人に約束をしてしまった」という認識が、
「やりたい」だけはなく「やらねばならない」という意識を生み出し、
心理的な効果になります。
 
思えば、かくいう私が頑張れた時も、コミットメントをした時でした。
高校進学は全国高校サッカー選手権に出たいという思いから、
親元を離れ寮生活をする決断をしました。
親にも反対をされましたが、「必ず選手権に出るから行かせて欲しい」と宣言し、
実際にその目標を達成しました。
就職活動時は、大手の誘いを断りベンチャーを選んだことで、
周囲から反対をされました。
その中でも「自分の志をこの会社で必ず達成する」と周囲に宣言したからこそ、
ここまで走りぬけることが出来たと思っています。
改めてになりますが、元来、人は、Will(やりたいこと)がなくても生きていけるのだと思います。 ただ、Willを全うする人生の方がやりがい・生きがいを持てるのも事実です。 「どうせ生きるならWillを全うしたい」
そう思えるのであれば、日々の細かい選択から、就職のような大きな決断まで、 周囲にコミットメントすることで、WillをMust化することが、 人生を変えるきっかけになるのではないでしょうか?
今日はここらへんで。
では、また来週お会いしましょう!
 
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塾長:古川
人材系ベンチャー企業に新卒で入社。
入社して一貫して就職活動中の学生を対象にキャリアアドバイザーを行い、
現在は拠点の立ち上げに従事。
“自分の道を自分で決める必要性”、“志を抱く重要性”を学生に啓蒙している。
学生時代はプロサッカー選手を目指しており、大のサッカー好き。
全国高校サッカー選手権大会国民体育大会に出場。
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