ショウカソンジュク通信~キャリアコンサルタントと大学院生が語る就活論~

幕末の志士を多く生み出した「松下村塾」。時代の大きな転換期である現代においても志を持った「志士」を増やしたい。そんな想いから。【更新予定】塾長)不定期 塾生代表)火+です。

【塾生通信】第一回:2018年11月に就活を終えた20卒学生の「これまで」と「意思決定」

はじめまして。

ショウカソンジュク塾生代表のエンドウと申します。

 

塾長古川氏の自分の道を自分で決める必要性”、“志を抱く重要性”を学生に啓蒙」するという「志」に共鳴し、学生の視点で(残り1年ほどですが…)発信していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は第一回ということで

少しばかり私自身のこと「これまで」について書いた後、

就活において重要になる、というか、

就活における1つの終着点となる「意思決定」について書きたいと思います。

 

お忙しい方、「これまで」パートに関しては飛ばしていただいて結構です。

「意思決定」パートだけでも、3分くらいなので読んでいただけると光栄です。

 

「これまで」--------------------------------------------------------------------------------------------

 

ではでは、「これまで」パートです。

 

まずは簡単な学歴をば。

 

簡単な学歴としては上記の通りです。

 

福島県の真ん中、郡山市に生まれました。

高校3年間はサッカー部に所属し、「文武両道」の校訓のもと部活に勉学に励む、とはいかず、高校3年の夏までは部活一辺倒の日々を過ごしました。

高校3年8月に部活を引退し受験勉強にスイッチを入れ替え、

友達と放課後の物理講義室に籠って勉強をする日々を送りました。

そして結果としては第一希望であった北海道大学の総合入試理系に合格することができました。

 

どうして北海道大学を志望していたか、という話を少し。

北大では多分よくある話なのですが、獣医になろうかなと思っていたから、です。

  

小さい頃から昆虫や動物、とくにワシやタカなどの猛禽類が好きで図鑑をよく読んでいました。また、猫と暮らしていたこともあり、母が獣医という職業をすすめてくれました。

 

そのときに「動物のお医者さん」という北海道大学が舞台と言われている漫画を教えてくれたのがきっかけで、高校入学前から北海道大学に漠然とした憧れを抱いていました。

 

最終的には、獣医学部をパスするほどの学力は無かったこと、絶対に獣医師になってやるという決意がなかったことを理由に総合入試理系という入学後に学部を選択する入試形態での受験をすることに決めました。

 

ん?じゃあどうして工学部?という話も少し。

 

そもそも工学部って一口に言っても中身はバラバラなんです。

宇宙から環境からロボットからAIからなにからなにまで。

伝わるかわかりませんが領域が広いんです。

北海道大学工学部にも15のコースがあり、

その中にさらにいくつかの研究室があってそれぞれ違う研究をしています。

 

私はその中でも「環境工学」という分野のコースに進み、

排水処理の研究室に進むことを選択しました。

 

話を戻して、どうして工学部を選択したか、という話をすると、

シンプルに「先輩の話を聞いて面白そうだと思ったから。」です。

 

住んでいた寮の先輩に環境工学を専攻している先輩がいて、

エネルギーや水、廃棄物、大気など多岐に渡る環境問題を横断的に学べるコースだという趣旨のことをイキイキと語ってくれました。

 

その姿をみたこと、その先輩と割と考え方が似ていたことが相まって

環境工学を学ぶことを選択しました。

また当時、環境を守ることが野生動物を守る、生態系を守ることにつながるという感覚があったので、獣医として目の前の命と向き合うよりも全ての命への貢献ができる、自分に合うじゃん!って思った記憶があります。

 

そして4年のときの研究室選択ですが、

前述のとおり横断的に環境問題を学ぶコースなので

水に廃棄物にエネルギーにと、10室弱の研究室がありました。

 

結果的に私はサニテーション工学研究室(現:水再生工学研究室)を選択しました。

これは、完全に直感でした。

水の分野に行くことは決めていて、その中でも途上国に関われそうな研究室にしました。というのも、きれいな水が当たり前の日本では想像つかないような途上国の水環境、といった趣旨の記事や映像ってよくあるじゃないですか、それで問題意識を持っていたんだと思います。

 

そして研究に没頭し、、、という訳ではありませんでしたが、

なんとか卒業させていただくまでに至りました。

 

そして今、北大の国際食資源学院という大学院で

水資源の観点から食資源問題の解決へ向けて勉強に励む日々です。

 

少し話を戻してしまいますが、

どうして国際食資源学院を選択したかという話もさせてください。

 

北大環境工学コースの学生は大半が北大工学院に進学し、

学部生からの研究をより発展させ修士研究を行います。

 

しかし、学部時代の私には工学院に進学し当時の研究を進めていくイメージができませんでした。

そして正直に言って、そんなに研究、実験を楽しめていませんでした。

 

今になって思うと、途上国の水環境改善の為ではなく、

ゼミの発表の為、卒論を提出するための研究、実験になってしまっていました。

 

そこで、以前から気になっていた国際食資源学院を受験することに決めました。

 

気になっていた理由としては、

文理という枠を超えた包括的な視点で食資源・水資源問題を学べそうだったから、です。

 

というのも卒業研究をすすめていくなかで、

ときに宗教的な観点や経済的な観点などが必要となり、

いわゆる理系の視点だけでは問題解決できない部分があることを知りました。

 

そこで幅広い知識、視野を身に着けるため、

国際食資源学院を受験することを選択しました。

 

実は、工学院も受験していました。

その面接で志望動機を話した際にとある先生から

「国際食資源学院って知っていますか?

 あなたはそっちのほうが合っているかもしれません。」

と言われ完全に意思が固まった記憶があります。

 

長くなりましたがそんなこんなで、

私は現在、国際食資源学院で学んでいます。

 

タイトルにある通りですが、私は20卒予定の学生です。

まさに就活真っただ中の代です。

私の就活について簡単に書くと、

2018年の夏頃から就活を始め、

11月にとあるベンチャー企業から内定をいただき就活を終えました。

つまり、その企業に入ることを決めた、と言えます。

 

どうしてその企業に決めたのか、という話はまた次回以降したいと思います。

ということで、ここまでが私の「これまで」パートです。

 

「意思決定」---------------------------------------------------------------------------------------------

 

ではここから今日の本題「意思決定」パートです。

 

「これまで」パートは私の進路選択について書きました。

実は、意図的に「どうしてその選択、意思決定を行ったか」というところに焦点を当てていました。

だから、「決めました」「選択しました」に至るまでに考えたこと、感じていたことをつらつらと書き連ねてしまい長くなっています。

 

お付き合いいただいた方、ありがとうございました。

 

ではではでは、やっとたどり着いた、

僭越ながら私の今回のキーメッセージです。

こちらです。

 

一つ一つの選択や意思決定に対して、

そこまでに至った物語や理由を明確に言語化できていますか?

 

これです。

 

就活は選択であり意思決定です。そのために、

「数ある業界の中でどうしてその業界なのですか?」

「数ある同業社の中でどうしてその会社なのですか?」

これらを言語化することが求められます。

 

これからその言語化をしていく上で、

今までの自分の人生で行ってきた選択や意思決定を振り返り、

そこまでに至った物語や理由を思い出すこと、言語化していくことは、

言語化のトレーニングにもなりますし、

自分の考え方の特徴を知る良い機会です。

 

例えば私の話をすると、

「これから」パートでコース選択の話を以下のようにしました。

「また当時、環境を守ることが野生動物を守る、生態系を守ることにつながるという感覚があったので、獣医として目の前の命と向き合うよりも全ての命への貢献ができる、自分に合うじゃん!って思った記憶があります。」

 

このように自分の意思決定について言語化していくうえで、

「目の前のことより全体のことを考えがち」という考え方の特徴を知ることができました。

 

まあ、またこれがなぜなのか、ってことも考えるわけですが、、、

今日は割愛して。

 

やっとこさ、まとめに移りますが、

就活は選択・意思決定です。

そしてそのためには軸が必要です。

その軸を持つための基礎となるのが「志」です。

 

しかし、「あなたの志はなんですか?」

と聞かれて答えられる人はそう多くはありません。

 

そこで、「志」を言語化するために、

繰り返しにはなりますが、まずは、

今までの自分の人生で行ってきた選択や意思決定を振り返り、

そこまでに至った物語や理由を思い出すこと、言語化していくこと

を行ってみてください。

 

その物語や理由の中に、「志」を言語化するヒントがあるはずです。

 

そして「志」が言語化できると、その実現のために

「どういうスキルが必要なのか」

「どういう業界がいいのか」

「どういう社風がいいのか」

などと考えていくことができ、

自然と軸が言語化できるはずです。

 

後はその軸をもとにどのような意思決定を行うか、です。

 

さっきもまとめた気がするのですが、、、

またもさらに簡潔にまとめをすると、

 

まとめ------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

就活は意思決定。

意思決定をするために、「志」を言語化しよう。

「志」を言語化するために、

今までの意思決定を振り返ってそれまでの物語や理由を言語化しよう。

 

さいごに---------------------------------------------------------------------------------------------------

 

就活をするすべての皆さんが

それぞれの「志」を持ち、

自立的なキャリア選択を行っていけるよう、

ささやかながらお手伝いをさせていただきたいと考えています。

 

早いことが偉いわけではありませんが、

比較的早い段階で就活における意思決定を終えたこの経験やノウハウを

自分の中だけにとどめず、多くの就活生に届けたいと考えています。

 

今回は1回目ということで張り切りすぎて長くなりましたが、

今後はもう少し簡潔に伝えたいことを伝えられるよう精進いたします。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

では今回はこれくらいで。

健康第一です。みなさんお体にお気をつけてお過ごしください。

 

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塾生代表:エンドウ

とあるベンチャー企業に内定をいただき2018年11月に就活を終えた北海道在住の20卒大学院生。

塾長である古川氏の熱い想いに共鳴し、「熱狂する自立的キャリア選択」を世の就活生に説きたくなってしまった結果ブログを書くことに。

ただいま自己紹介考え中。

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